【なにわ営業道】お客様の教え
営業時代、お客様から教えていただいたことはたくさんあります。大阪時代のとある不動産会社。まさに「なにわ金融道」に出てきそうな「コワモテ」の社長。話好きで、アポイントとって商談時間に行くと、だいたい社内で長電話をしています。ようやく電話が終わり、「すまんかったな。」と言いながら、「いまな、こんな話をしとったんや。」と、電話の内容を教えてくれます。「お客さんに、物件を紹介する時は、あとでトラブルになりそうなことは、先に全部話しておくんや!」こわもてな風貌とは裏腹に、その営業姿勢は、まさに「お客様ファースト」なのです。「営業していて、お客さんが怒るのは、なんで先に、それ教えてくれなかったんや!あんたプロやろ!!って言うのがほとんどなんや。」なにわ社長は熱く語り出します。ほとんどのトラブルは、「お客さんの立場になって、きちんと説明することで防げるんや。マイナスの情報や、言いにくいことこそ、先に言うのが重要やで。」。
若手営業時代の自分には、すごくハラ落ちしました。「この男は信用できる!」って思ってもらったら、「お客さんは、きみに任せたから、いい物件紹介してや!」となるんや!これは、「不動産の営業だけでなく、すべての人間関係において言えることだな。」と、今でも自分の中にしみついています。そして、広告の商談は、そんな話が終わってからようやく、時間をもらえます。だいたいの商談時間は、待ち時間も入れて、1回最低2時間。そのうち、自分のプレゼンタイムは約10分。トラブルになりそうなことを、きちんと説明する時間が足りないなあと思いながら。
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