【なにわ人生道】部活で得たもの②お友達
高校から始めることになったアメリカンフットボール。練習を見に行って驚いたのは部員の数であった。1学年30~40人。高校で120人。大学で150人以上の大所帯だ。朝から晩までグランドで泥まみれ。合宿で寝泊まりし、食事をして、風呂も入るので、毎日が濃厚接触だった。アメフトは練習だけでなく、筋トレや長時間のミーティングもあり、“日吉アメフト専門学校”というほど、膨大な時間を、多くの仲間と過ごした。1学年40人として、大学だけでも、在籍4年間で、前後合わせて300人くらいと接点ができる。代がかぶっていれば、先輩も後輩もだいたいの顔と名前はわかる。
そして社会人のチームでは、さらに他の大学出身者とも接点ができた。学生時代のライバル校の選手と、新たなチームで、一緒にプレーするのは楽しかった。野球やサッカーをやっている人は多いが、アメフトはプロレスおたくと同じで、マイナー感、マニア感が、お互いの結束を強くするのだ。現役の時は、まったく気付かなかったが、卒業、引退して何十年も経ったあとに、その「人脈パワー」を実感している。さらに言うと、“体育会”というだけで、取引先のサッカー出身の部長に、可愛がってもらったこともある。部活をやることで、学校の授業を聞いているだけでは、得られなかった貴重な財産が得られたと思う
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