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【なにわ人生道】情報は人とのつながり

中学を卒業し、オーストラリアでの海外武者修行生活が始まった。現地のハイスクールの10年生に転入した。学校に日本人は弟のみだった。中国人も数名いたが、ギリシャ、イタリア、東欧など、移民の人たちも多く、まさにグローバルだった。日本語のテレビや新聞はなく、日本語は家族と話すぐらいだった。弟の持ってきていた「ドラえもん」を、ボロボロになるまで、読み漁った。当時は、スマホはもちろん、SNSやメールもなかった。もともと1年限りで、日本に帰ることになっていたので、先に高校生になっていた、友達の様子が気になった。学校が終わると暇だったので、中学のクラス名簿をもとに、片っ端からAIR MAIL(手紙)を出した。届くのに1週間、戻ってくるのに1週間、タイムラグがあって、やりとりに3週間ぐらいかかった。物珍しさもあってか、みんな頻繁に返事をくれた。高校での様子や、自分の気になるプロレス界の動向などをしたためてくれた。「アントニオ猪木がハルクホーガンにやられました!」東スポの1面を切り抜き、送ってくれた親友もいた。その記事を見た自分は、しばし呆然と立ち尽くした。
みんなからの近況では、高校生になり、新しく環境が変わり「勉強も部活も大変だ」という内容が多かった。「落第生がいばっているので、気を付けた方がよい」という忠告もあった。外国にいながら、日本の高校の様子が手に取るように伝わってきた。メールもない時代ではあったが、「情報をやりとりすることの大事さ」を、あらためて認識した。そして当時の友達の大事さ、ありがたさは、今でも噛みしめている。
※写真は、昨年オープンした中学の同級生のお店でプチクラス会

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