【なにわ人生道】人間失格
自分は非国民かもしれない。”食べ物の好き嫌いが多い””お箸や鉛筆を正しく持てない””そして左利き”である。世間で言うところの、全く躾のなっていないダメ人間だ。もちろん、親や学校の先生からは、何度も指摘された。だが最終的には直らずに「生涯オレ流」を貫いている。なぜなら、全く困らなかったからである。好き嫌いが多くても、カラダは健康。骨折や大病もしたことがない。持ち方はむちゃくちゃでも、ご飯は食べられたし、作文やお習字もちゃんと出来た。小学校の成績もよく、運動も出来たので、誰からも何も咎められなかった。
そして、オーストラリアでの海外武者修行。オージーは、好き嫌いも多く、左利きも多かった。箸は使わず、鉛筆の持ち方も無茶苦茶だった。食べ物に関しては、「何が嫌いだ?」と最初に聞かれた。嫌いなものを無理に薦められることもない。外国では、「アレルギー」や「宗教上の理由」で、食べないモノを、自分で決めている人が多い。日本では、「エビ食べないんですか?なんでこんな美味しいもの。もったいない。」と言われる。そして「アレルギーですか?」と必ず聞かれる。アレルギーではないので、「宗教上の理由です。」と答えるようにしたら、笑いがとれた。以来、この返しは多用している。後に、ちょっと高級なお寿司屋での会社の達成会。自分がNGのエビ、カニ、イカ、タコ、アワビ、カキ、イクラ、ウニなどが、嫌がらせのように出てきた。それらを全部、アシスタントの女子たちにばら撒いた。かわりに玉子やヒカリ物とトレードした。以来、自分の隣の席は、エビ好き女子の争奪戦となった。一気にモテ期が到来した。
何が言いたいかというと、「まわりに合わせるよりも、自分流を貫いた方が、幸せになれる」のである。ちなみに、嫁も無類のエビ好き。エビでヨメを釣ったのは言うまでもない
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