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【なにわ教育道】この道をいけばどうなるものか

お受験の末にたどり着いたミッション系の入学式。
「学校と家庭がタッグを組んで、子供たちを守る」
そんな世界が存在していることを知った。自分と嫁は、どちらも中学受験組。同じ私立のお受験でも、小学校と中学校では、大きく異なるように思えた。こちらの小学校には、言葉が適切かわからないが、premium な世界。ファーストクラスのラウンジのような、特別感が漂っていた。「子供たちは守られ」「親たちもそれを期待する」。そして、先生たちも、その学校の出身者だったりする。まわりには、祖母や母の代からの出身者。親戚や、姉妹4人が出身者。そんな人たちが、ゴロゴロいた。まさに”ごきげんよう”の世界であった。ちなみに嫁は中学からこちらの学校。
「あなたはひとりっ子だから、この学校に行けるのよ。まわりのお友達とは違うから、それはわかっていてね」と、ご両親から何度も言われたようだ。あとになって知ったことだが、他のお父さんたちの職業は、会社経営、弁護士、開業医(歯科医、動物病院等)。会社員だと、パイロット、マスコミ関係が多かった。自分のような、ふつうの営業マンはあまりいなかった。そんなお父さんたちの「娘たちに対する愛情」は、半端なかった。運動会やイベント、キャンプの時には、積極的に警備や委員を引き受けていた。学校に入るまではママ。入ってからはパパの方が、ハッスルしていた。お受験面接の章でも書いたが、「お父さんとお母さん」が、仲良しな家庭も多かったようだ。「〇〇ちゃんは、家族で〇〇に行ってたよ」というような話もよく聞いた。もちろん海外である。そんな人たちと知り合い、一生のお付き合いができるメリットは大きい。だが、こんな不安もよぎった。「学校や親、社会から手厚く守られる子供たち。将来に渡って、ずっと守ってもらえるのか?」「R社の女子のように、社会の荒波で生きるチカラは身につくのか?」そういう意味で、「小学校受験」は、将来のリターンがわからない中での、「自己責任の投資」に似ていた。だがもう後戻りはできなかった。          (つづく)

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