【なにわ教育道】初めての礼拝
運動会で「ハッスル」させていただいた、品川教会付属幼稚園。平日は幼稚園。日曜日には「教会学校」が開催されていた。娘たちが教会に通い出したのは、私の単身赴任がきっかけだった。父親が週末不在のため、小学生になったみーちゅーが、幼稚園児になったれいれいを連れていくようになった。日曜礼拝は、大人たちと一緒に賛美歌・お祈り・牧師先生のお話などで始まる。しかし子供達のお楽しみは、その後のゲームや、お菓子を貰える「アフター」だった。Xマスの演劇や、ハロウィーンパーティー、病院への慰問などのイベントも開催されていた。そして、れいれいの受験が近づく中、「T洋E和」の説明会でのT部長の言葉がふと脳裏をよぎった。”優しい心” ”集団生活のマナー” ”躾は小さいうちから” ひょっとして、これは教会学校での教えと一致する!?私の中で、面接のプレゼンで語るべき営業トークが、稲妻のようにひらめいた。ミッッション系の学校で、「教会」に通うことは、明らかに「プラスポイント」であろう。私は、「教会の礼拝を一度下見しておこう!」と思い立った。
日曜日の教会は、たくさんの人たちで賑わっていた。礼拝は厳かなパイプオルガンの音色で始まった。朝から、とても神聖で清らかな気持ちになった。「本日。教会に初めていらっしゃった方をご紹介します。和田野 学さんです。」
たくさんの方々の前で、牧師先生からご紹介いただいた。立ち上がり会釈はしたものの、「受験対策ですいません」という申し訳ない気持ちでいっぱいだった。牧師先生の「ありがたいお話」を伺い、あまりの心地よさに、私は睡魔に瞬殺された。ふと目を覚まし、前方にいる娘たちの様子を見ると、背筋をぴっと伸ば、頭を揺らすことなく、じっとお話を聞いていた。娘たちのお行儀は完璧だった。「躾とお行儀」の受験対策を同時に実現してくれる「教会学校」の存在はありがたかった。だが私が日曜日の礼拝に足を運んだのは、これが最初で最後となった。
(つづく)
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