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【なにわ教育道】罠に落ちるな!

小学校お受験では、マナー、しつけ、コミュ二ケーション力を見られる。れいれいは、ペーパーの成績は、合格圏内であったが、「初対面に弱い」という決定的な弱点があった。慣れている幼稚園ではお友達と活発に遊べるが、初対面だとガチガチになってしまう。そこで、こぐま会では「志望校別の英和コース」とは別に「行動観察コース」をとることにした。集団の中での行動を徹底的に指導いただくコースである。担当のS先生は、”ハイジのロッテンマイヤーさん”と”田中真紀子元外務大臣”を、足して2で割ったような迫力の持ち主だった。言語明瞭+声でかい。歯に衣を着せず、細かい問題点をズバズバ指摘する。その迫力に、授業の前には泣く子が続出していた。S先生はそんなことにはおかまいなく、幼児相手に全く手加減しなかった。ママたちから「怖すぎます。」というクレームもでていた。だが、幼児教育の大ベテランが、そんな声にひるむはずもなかった。私はその話を聞き、先生が頑固なラーメン屋のオヤジとだぶって頼もしく思えた。S先生のおかげで、れいれいはお行儀、姿勢、挨拶などもとても上手にできるようになった。特にお辞儀の美しさは申し分がなかった。教えられたことに対して飲み込みがよく、「お行儀大臣」といわれるほど成長した。
「行動観察クラス」はお行儀だけではなく、集団の中での遊び方も叩き込まれる。本番の試験では、「さあ今から30分、ここで遊んでください!」というような課題が与えられる。そこには縄跳び、フラフープ、輪投げ、積み木などの遊具がおいてある。「わあ~い」と喜んで、フラフープを独り占めして、得意げに遊ぶような子供は当然×である。輪投げなどで順番を守り、まわりのお友達と会話しながら遊べる子が合格である。要は子供を油断させ、色々なところに罠が仕掛けられているのだ。「行動観察」の授業で、罠に落ちるような問題行動があれば、S先生の激しい罵声+怒号が響き渡った
                (つづく)

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