【なにわ教育道】男の決断
そんなこんなで、大阪から東京に戻った2006年。下の娘のれいれい(5歳)の、小学校お受験がスタートしていた。れいれいは、お受験界の「虎の穴」とも言われる「こぐま会」に送り込まれていた。嫁に小さな手を引かれ、恵比寿にあるお教室に足しげく通っていた。やがて、志望校を決める季節になった。最終候補は3つ。
①聖心(カトリック)
②雙葉(カトリック)
③東洋英和(プロテスタント)
ミッション系でも、カトリックとプロテスタントでは、学校の雰囲気は全く異なる。カトリックのほうが、より規律が厳しいのである。ちなみに私がハッスルさせていただいた品川教会幼稚園は「プロテスタント」だ。
「カトリックの教会で、ハッスルはありえないわ」
その点は嫁も指摘していた。ちなみに以下は、最終決断までの流れである。
●自宅から一番近いのは「聖心」
●れいれいの学力なら「雙葉」も狙える
●校風が一番合うのは「東洋英和」
こぐま会の先生が言うには、「お母様の出身校でもある、『東洋英和』がよろしいのでは?」とのことであった。だが英和は他の2校に比べ、学費が突き抜けて高かった。小学校から高校卒業まで12年間。大学受験。塾や予備校、留学など。みーちゅーと合わせて「生涯学費」はいくらになるのか?ざっくり計算しただけで腰が引けた。そんな中、おそるおそる「どこにする?」と嫁に尋ねた。
「やっぱり英和がいいわよね。」
予想通りの答えが返ってきた。この一言で、私は清水の舞台から飛び降りることになった。
(つづく)
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