【なにわ人生道】共感=受けの美学
「夜泣き事件」の思わぬ反響の大きさに驚いてる。夫婦関係では、多かれ少なかれ、この手のすれ違いは多いのであろう。
「嫁=感情論」×「私=解決策」
感情の高ぶっている女性に、正論(解決策)は受け入れられないのだ。昔の上司に、「クレームで激高しているお客様に、余計なことは言うな!ただひたすら謝罪しろ」と教わったことを思い出した。
「夜泣き事件の正解」は「大変だよね。いつも頑張ってくれてありがとう。たまには自分が代ろうか?」でよかったのだ💦
そして私は、事件から2つの大きなことを学んだ。
①「女性」との会話では、とにかくちゃんと話を聞く。そして気持ちを受け止める。
②「子育て」が大変な仕事であることに理解を示す。
後日取材で、小さなお子さんがいるマイホーム購入者にインタビューすることがあった。若い奥さんに「お子さん、可愛いですね。でもまだ小さいので、子育て大変なんじゃないですか?」と声をかけてみた。その瞬間、「この人わかってるわ!」という熱い視線を感じた。ヤングママは一瞬にして私に心を開き、何でも快く話してくれるようになった。
会社では、営業研修、マネジメント、コーチングなど様々な研修を受けた。研修から受ける気付きは多い。だが、「家庭内マネジメント」=子育てや嫁との関係づくりの研修はなかった。家庭内は、全てにおいて出たとこ勝負であった。嫁の地雷を踏んで、体がバラバラになるほどのダメージを受けたお父さんは多いと思う。世の中の男たちは、会社での人間関係、出世争いに意識がいって、家庭内は隙だらけなのだ。幸いなことに私は、「夜泣き事件」で、「相手に共感する」というテクニックを身に付けた。プロレスで言うところの「受けの美学」である。お客様も、社内の人間も、奥様も、まずいったん相手の技(主張、想い)を受け止めることが大事なのだ。
(つづく)
この記事へのコメントはありません。