【大事なことはプロレスから教わった⑤】
■ペンのチカラ
プロレス百科で、基本的な知識を身に付けた後、最新の 情報を得るためには、東京スポーツ、週刊ファイト、 月刊プロレス(のちに週刊)が、三種の神器であった。 学校帰りのKIOSKで、東スポだけが、プロレスを一面で 扱ってくれていた。当時は、なぜ他のスポーツ新聞、 プロレスの結果が載っていないのかわからなかった。 東スポの一面は、中学生ながら魅力的だった。 「宇宙人」「カッパ」「ツチノコ」の情報と一緒に、 プロレスも同等に扱われていた。貴重なお小遣いを 投じて、あとで後悔することも多々あった。 そして「週刊ファイト」という、毎週木曜日発行の プロレス専門新聞も愛読した。これには、日本だけで はなく、海外マットの最新情報が詳しく載っていた。 「アメリカやメキシコには、すごいやつがいるぞ!」 世界のプロレス界の動向を知ることができた。
「月刊プロレス」では、全日、新日、国際の3団体の 試合の振り返りが、写真と詳しい解説で語られていた。 当時は気付かなかったのだが、これらのプロレスの 活字メディアは、「小さな出来事を、いかに大げさに ぶちあげ、読者の心を揺さぶるか!」というような 「表現力=ペンの戦い」を繰り広げていたのだった。 これはまさに、某福澤先生の「ペンは剣よりも強し」 という教えにもリンクしていた。
この記事へのコメントはありません。