【大事なことはプロレスから教わった④】
■後継者育成
小学校の時に買ったプロレス百科。それまで、正直プロレスの知識は皆無であった。それによると、プロレスは元関脇の力道山が、突然まげを切り、アメリカに渡り、昭和28年、日本にプロレスを持ち帰った。その試合がNHKでも放映された。デカいアメリカ人を、怒涛の空手チョップでなぎ倒す。そんな力道山の勇姿は、敗戦に打ちひしがれた日本国民に希望を与え、街頭テレビに人が群がった。そんな国民的ヒーローが、赤坂で暴漢に刺され突然亡くなった。昭和38年、自分の生まれる前のことである。たが、その跡を継いだ、ジャイアント馬場とアントニオ猪木が、プロレス界を盛り上げた。馬場は元プロ野球のピッチャー。猪木はブラジルで槍投げの選手だった。力道山は、馬場には英才教育。猪木には雑草教育で、育て方も変えた。それがのちに「王道プロレス」と「ストロングスタイル」として、今も生き続けている。力道山は、中学生になった自分に、「組織における後継者育成」の大切さを教えてくれた。
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