【大事なことはプロレスから教わった②】
■キャッチアップ
今から40年前。小学6年の2月。第一志望の某私立中学に無事合格。私の勉強人生は終わりを告げた。受験が終わってまずやったのは、本屋さんで「プロレス百科」を買うことだった。「みんなの知識に早く追いつかねば！」という思いで、全てのページを読みあさった。そこには、日本人と外人レスラーの、身長体重、ニックネーム、必殺技、過去のエピソードなどが詳細に記されていた。特に感銘を受けたのは、「テキサスの荒馬」「千の顔を持つ男」「黒い呪術師」「アラビアの怪人」などのニックネームである。
「なるほど、みんなが言ってたのは、このことか！」。そして、プロレス百科を片手に、テレビのプロレス中継を片っ端から見始めた。今まで理解できなかった、点と点が一気につながった。
「これでやっと、みんなとプロレスごっこが出来る！」と思った時には、あっという間に3月の卒業式。小学校の友達とは、バラバラになってしまった（涙）
（つづく）
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