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【ハッスル運動会②】コミットメント

れいれい(当時3歳)の幼稚園での運動会の準備会。
「司会が決まって本当に良かった。和田野さんよろしくお願いします。」
園長先生を始め、皆さん口々に感謝の言葉を述べられた。 、皆さん口々に感謝の言葉を述べられた。あげくの果てに「救世主」とまで持ち上げられた💦だが、貴重な時間を割いて、司会を引き受けるのには、ある目的があった。当時、世間で大ブームになっていた「ハッスル・ポーズ」を運動会で敢行することであった。当時、会社の飲み会の締めなどで、よくやっていた。プロレスおたく的には、園児たちにも「ハッスル」を、広く普及させる絶好のチャンスと考えた。
私は、会議の後半、どうやってみんなに「ハッスル」を認めていただくか、策をめぐらせていた。園長先生のポイントを稼ぐため、前向きで協力的な発言を積極的に行った。一通りの確認事項が終わり、園長先生が、「最後に、他になにかご質問は?」とおっしゃられた。私は、待ってましたとばかり、挙手をした。
「当日の司会は頑張らせていただきます。ただ、1つだけお願いがございます。」あえて間を置きながら。
「園児たちに、元気を出してもらうため、今流行りのハッスル・ポーズ”をやらさせて頂きたいのですが。」
私は言葉を選びながら、非常に謙虚な姿勢で申し出た。園長先生は、“私が何を言い出すのか?”という表情で、一瞬、身構えていたものの、
「別に構わないわよ!」。
にこやかにおっしゃった。
「よっしゃ!」
心の中でガッツポーズを隠しながら、
「ありがとうございます。では司会頑張ります!」
私は全員の前で、力強くコミットした。(おそらく、園長先生は、ハッスルポーズがなんだかよくわかっていなかったと思われた。)

自宅に戻った私に、嫁は準備会の様子を尋ねた。
「オレが司会になった。そしてハッスルやらせてもらうことに。」
それを聞いた嫁は絶句した。
「えっ!あなたが司会をやるの?それはともかく
ハッスルだけは、そんなの恥ずかしすぎるからやめてちょうだい💦」
嫁は本気で焦っていた。
「でも園長先生のOKはもらったよ!」
「。。。。」
よくよく聞いてみると、娘の品川教会付属幼稚園は、年少、年中、年長の3学年で園児160名+ご両親300名。嫁の不安とは裏腹に、総勢500人が一体となっての「ハッスル・ポーズ」に、武者震いする思いであった。
                  (つづく)

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