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【なにわ営業道】オヤジの匂い

「聖子型」か「百恵型」か?家庭よりも仕事をとるのが、「聖子型」だ。「聖子」の歌手としての人気・実力は疑う余地はない。数々のスキャンダルをも、全てネタにしてしまうそのパワーは、恐るべしである。郷ひろみと別れ、神田正輝とサレジオ教会での華やかな結婚式。結婚後は、ママドルとして娘とCMに。離婚後はディナーショーで荒稼ぎ。毎日のようにワイドショーや週刊誌を賑わせていた。そんな、彼女の生き方は、きわめて「男性的」である。
一連の「浮気」⇒「離婚」⇒「再婚」騒動は、「嫁を泣かせる芸人」と同じ匂いがする。郷ひろみ、神田正輝、ジェフ君、沙也加、ビビビの歯科医などの登場人物も、聖子にとっては「話題作りのための小道具」に過ぎない。彼女は「女・勝新(かつしん)」なのである。「仕事人」としての評価は高いが、一緒に生活している家族には、とても迷惑な人である。中村玉緒はいつも泣いていた。

「聖子論」に随分とスペースを割いたが、私が本当に心配なのは、自分の女性メンバー達だった。彼女たちは、夜遅くまで必死に働き、仕事後もドロドロに飲み明かしていた。外見が可愛くて、仕事はできても、「聖子型」は「オヤジの匂い」が漂う。一度「オヤジ臭」がつくと、どんな高い化粧品でも消すのは難しい。「オヤジ臭のついた女性」が「仕事の出来るイケメン」に選んでもらえる確率は、極めて低い。なぜなら、第一線で日々戦っているエリートほど、「家庭的な癒し」を求めるからである。家庭内にオヤジは2人いらないのだ。
彼女達が心の底から「オヤジ的人生」に憧れ、めざすのであれば、これを否定するものではない。キャリアアップ、自己実現も悪いことではではない。だが、仕事にのめり込むうち、気づいたら「オヤジ」になっているのは不幸だと思った。

               (つづく)

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