【なにわ営業道】パンダと女性の生き方
「効果にこだわり、お客さんを喜ばせたい!」
自分が赴任して数か月。売上至上主義で疲弊していた.女性営業マンたちの目の色が変わった。
●土日の販売会で、自らパンダの着ぐるみでお手伝
●モデルハウスを花や緑で上手にコーディネート
●広告用で近所のおばちゃんに突撃インタビュー
当然、クライアントからの評価もうなぎのぼりになった。ある担当者からは、「あの娘はホンマにガッツあるなあ!」とお褒めの言葉を頂戴した。彼女たちの努力は効果創出にも結びつき、クライアントも喜び、グループの好業績(宝)にもつながった。だがそれに比例して、労働時間もうなぎのぼりとなった。日中は現地に足を運び、商談し、夕方会社に帰ってきて、深夜~未明にかけて、髪の毛を振り乱し、化粧もかえりみず、企画・提案を必死に考えていた。本気モードで一生懸命な彼女達の姿に心を打たれ。たが、それはすぐに一抹の不安へとつながった。ある者は、学生時代から付き合っていた彼氏から別れを告げられた。またある者は、彼氏が出来ないことで、ますます仕事にのめりこむ「スパイラル状態」に陥った。「休日まで仕事しなくてもいいよ!」と声をかけると 「いいんです。仕事が恋人ですから」と開き直っていた。また別の女性は、「突然会社を辞めたい。」と言い出した。 「仕事をしたくてこの会社に入ったけど、ちゃんと結婚して子供も生みたい。でも、ここにはそれを両立しているロールモデルになる女の人がいない。」と言い切られた。
全くそのとおりであった。私は「女性の働き方」と「女の幸せ」について考えさせられた。
(つづく)
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