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【なにわ営業道】戦乱の営業現場

関西に赴任してすぐ、気になることがあった。若い メンバー達のモチベーションである。当時の自分は、自ら営業もしながら、メンバーたちの面倒も見る、 プレイングマネージャーであった。東京は 「顧客志向型の営業」への転換期であったが、大阪はまだ「営業=精神論」が健在であった。 「クライアントへお返しする広告効果」よりも、 「売上目標必達!」のマネジメントがなされていた。
そのプレッシャーから、病んだり、架空受注を行うほど追い込まれていた者もいた。赴任して最初の 「グループの目標設定会議」では、メンバーたちの数字の押し付け合いであった。
「あんたほんまは、ネタ隠してるんちゃうの!?」
「それ、あんたちゃうの💢!?」
女性営業マン同士が会議中大声でバトルっていた。
(本場の関西弁のやりとりに、びびってしまった)
「A社から〇〇万円、気合でとってきます。」
というような特攻宣言も平気でなされていた。
広告掲載を断られたお客さんに対し、電話口で、
「あかん。あの客バリむかつくわ!」
と叫びながら、 受話器をたたきつけ、ガチャ切りしている女性営業 マンもいた。夜討ち朝駆けの、アポ無し待伏せ営業 なども普通に行なわれていた。クライアント=「広告提案をするお客様」ではなく、 「広告費を奪い取る対象」となっていたのだ。
そのため、多額の広告費をいただきながらも、 広告効果はさっぱりというケースが多発していた。 そうなるとリピート掲載が減り、次の期の目標達成 がさらに苦しくなる。そして、「また無茶な営業で、 クライアントとの関係が悪化」という負の連鎖の 繰り返しであった。 営業現場は疲弊し、若いメンバーの心は病んでいた。 何人もの女性営業マンが、「もうやめたい💦」と漏らしていた。関西の営業部は、「応仁の乱」のような、焼け野原になっていた。

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