【なにわ営業道】それぞれの週末
週末の「関西一人旅」で、私は並の関西人よりも
地理に詳しくなった。「京阪」「奈良」に続き
「北摂」「西宮」「神戸」「京都」「滋賀」 など.
住宅地・名所をも次々に制覇した。関西人でも、
自分の住んでいる地域のこと以外はよく知らない。
各地の住宅地を広く廻ることで、地域性や文化の
違いなどが、わかるようになった。おかげで関西
の人の出身地を聞くと、ローカルな話題にも話を
合わせることができた。これは東京に帰ってから
も、商談相手との距離を縮める武器になった。
ふつうの東京人は、生駒山や比叡山の位置関係は
わからないが、自分は、住宅地の名前や地域名を
聞くと、だいたいのイメージが湧いてしまう。
ちなみに、大阪でいうとこんな感じだ。
●「南は、清原・亀田兄弟のだんじりの街」
●「東は、町工場、中小企業の街。」
●「北は、松下・三洋電機の大企業の城下町」
●「西は、世田谷・横浜イメージの高級住宅地」
●「大阪市内は、商売の街。住宅地としては不人気」
そして、関西のあちこちの街を見ているうちに、
ある重大な事に気がついた。 「住宅地の価値」は、
「所得水準」「子育て環境」「教育水準」「治安」
など、地域性に密接に結びついているという現実
である。人気エリアは、高額所得者が住んでいて、
治安が良く、学校水準も高い。そのかわり住宅の
価格も高い。人々は「住宅情報」を見て、そこでの
住環境、価格を比較しながら、自分にあった 家探し
をするのである。自分の仕事は、地域の情報を集め
読者に伝えるその橋渡しであった。
一方、東京では、嫁が、7歳、3歳の娘たちを、
ワンオペで育てていた。
「あなたは子育てを何もしなかったわね。」と
未だに言われる。そんな東京での一番の楽しみは、
娘たちとのバスタイムだった。。2週間に一度の
ペースだが、帰るたびにお風呂でかわす会話が、
レベルアップしていくことに娘達の成長を感じた。
とはいえお風呂から出て、娘たちをベッドに寝かし
つけると、しばしのお別れである。
「パパは明日また大阪!?朝起きたらいないの?」
この頃はまだ、娘たちは淋しがってくれた。
東京での週末の時間は、あっという間に終わった。
翌朝は4時に起床し、赤い翼の始発便で、羽田から
伊丹に向かった。こんな生活がしばらく続いた。
それとともにマイルは着実にたまった。
(つづく)
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