【なにわ営業道】つづけるということ
28年前の新入社員の時（1991年）、会社からダイアリーが配られました。A4サイズで、左側にスケジュール、右側にフリーコメントを書けるタイプです。入社して数年は、営業マンには、このダイアリーが、新年のご挨拶まわりの品として、大量に配られました。自分のお取引先に、1年間お世話になったお礼として、お持ちするのです。この手帳は、使いやすいと評判で、お客様からも大好評。12月になると、「例のあれ、持ってきてね！」と電話がかかってきたりしました。しかし、数年後、バブル崩壊による経費削減で、このダイアリーは廃止されました。他の部署でも配られていたので、全社で、年間数億円のコスト削減になったと聞いています。お客様も、がっかりされてましたが、自分もがっかりしました。仕方ないので、本屋さんで同じタイプのものを買い続けて28年。今年も新しいのをゲットしました。世の中は、デジタル化の時代ですが、28冊のダイアリーには、自分とお客様の物語が、全てしたためられています。そしてまだしばらくは続きそうです。
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