【なにわ教育道】お受験の現実
2006年11月3日、掲示板で、れいれいの受験番号を発見することができた。学校の事務所で受験番号を伝えると、
「合格おめでとうございます。」
女の先生から、入学手続きの書類の入った封筒を頂いた。ミッション系の女子校の切符を手にした瞬間であった。高校まで12年。短大まで14年のエスカレーターである。手にした封筒を覗いてみると、さっそく「入学金振込み」のご案内が入っていた。「喜び」と同時に「厳しい現実」も突きつけられた。
「これから一体いくらかかるんだろう」
気が付けば、住宅ローンの次に高い買い物であった。そんな私の内憂をよそに、自宅に戻った嫁は、ご両親はもちろん、塾の先生、お友達ママに、報告の電話をかけまくっていた。努めて冷静を装いながら。4年前、みーちゅーが落ちた時は、ベッドで泣き崩れ、しばらく起き上がってこれなかった。今回はそうならなくてよかったと思った。だが残念ながら、幼稚園のお友達は全滅だった。
「お父さんが運動会でハッスルするぐらい、子供の教育に熱心でないと、E和は入れないみたい」という都市伝説が、幼稚園ママたちの間で、まことしやかに囁かれた。世の中は、少子化にもかかわらず、首都圏の「お受験熱」は、ますます過熱しているそうである。特に自分の周りのバブル世代は、結婚して、家を買い、車も買い、生命保険にも入ると、次は学校という流れになった。母親にとって子供の学校が「ステータス」になるという話も聞いた。
結婚すると、ママは、自分の名前で呼ばれることは少なくなり、「〇〇小の〇〇ちゃんのママ」になるのだ。ブランド物のバッグは、お金を出せば、誰でも手に入る。だが学校のブランドは、お金を出すだけでは手に入らないということらしい。お受験のメリット、デメリットについては、あらためて考えてみたい。 (つづく)
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