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【なにわ教育道】ワンチームそしてノーサイド

親子面接が終わり、あとは1週間後の「ペーパーテスト」と「行動観察」の本番であった。親として出来ることは、本人のモチベーションを高め、体調を整えるぐらいであった。早寝早起き、食事面での体調管理は嫁がかなり神経を使っていた。私も協力姿勢を示すため、何か貢献できないか考えた。
さかのぼること2ヶ月前。私は「教会幼稚園の運動会」でボウケンジャーのコスプレで、総合司会を熱演した。自分で言うのも何だが、ちびっこの心をわし掴みにした。それを機に「ボウケンジャー」のCDは、彼女のお気に入りとなった。朝、幼稚園に行く前のモーニングコール代わりに「ボウケンジャーの主題歌」を大音量でかけるのが私の日課となった。それともう1つ、「試験で緊張しそうになったら、パパのやったハッスル・ポーズをやってごらん!」私の貢献はと言えばその2つであった。
いよいよ試験当日。嫁とれいれいを車で送り届けた。あとは運を天にまかせるしかなかった。試験が終わり帰宅したれいれいは、軽い興奮状態になっていた。家の中で大きな声で唄ったり、踊ったりしていた。4歳から1年半にも及んだ「お受験の闘い」が終わり、吹っ切れたのであろう。嫁の事情聴取によると、「ペーパーテストではわからないところがあったので、まずいと思って、行動観察では頑張ったみたい。」との話だった。
「得意のペーパができなかったみたいだからダメかも」嫁はまたしても後ろ向き発言で、1人落ち込んでいた。その夜、お風呂で恒例の振り返りを行った。
わたし 「今日の試験はどうだった?」
れいれい「学校の前で、ママと一緒にハッスルしたよ。そうしたらあんまり緊張しなかったんだ。」
どうやら私のアドバイスは効を奏したようだった。
れいれい「行動観察のとき、お友達が先生の指示通りやれなかったんだ。れいれいはできたけど。」  
彼女は、行動観察で何をどうすべきか理解できていた。それよりなにより、試験中にお友達の様子を観察するほどの余裕には驚かされた。
わたし 「どう、受かってると思う?」
わいれい「たぶんね。。。」
頼もしい答えが返ってきた。                  (つづく)

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