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【なにわ教育道】面接、それは本気の戦い

六本木にある某ミッション系の小学校の面接の本番。いよいよ、私とT部長との直接対決の時が来た。この日のために、嫁は娘の小さな手を引き、雨の日も風の日もお受験塾に通った。情報収集し、教材を揃え、プリントをやらせたり、駆けずり回ってきた。そんな状況の中、面接での失敗は許されるはずもなかった。以下は、その決戦の実録である。
Q「現在のお仕事の内容をお話ください。」
この質問は当然準備していたのでバッチリだった。
Q「お仕事お忙しい中、1週間のうち食事はどれぐらい家族と一緒にとられてますか?」
A「平日の夜は遅いので無理ですが、朝食は毎朝一緒に、 土日の夜も家で食べるようにしています。」
これも、平日は仕事で夜遅くなることを強調しつつ、家族とも一緒に食事をしていることをアピールする作戦だった。
Q「お姉さんと違う学校になっても大丈夫ですか?」
A「実は姉の方も、小学校の編入試験、中学で貴校への受験を希望しております。」
「先に妹が入ったほうが 自分も入学しやすいのでは?」と、今朝も玄関先で妹を激励して送り出してくれました。姉妹の仲の良さと、姉の本気度(第一志望)もエピソードを交えて同時にアピールするシナリオを練っていた。これに対し、K副部長は、
「先に下から入れる作戦ですな。」と大笑いしてくれた。「よっしゃ!つかんだ!!」私は手ごたえを感じた。
Q「お子さんの嫌いな食べ物はありますか?」
質問は、まだまだ続いた。想定はしていたが、一番聞かれたくない質問であった。なぜなら、れいれいは私と同じで好き嫌いが多く、嫌いなものだらけだからである。「ありません」と嘘をつくわけにもいかず、かといって「全部あげたら大変なことになる。」と思いながら、
A「しいたけときのこです。」私はとっさに答えた。
Q「う~ん。きのこは給食にでるけどなあ~。」
T部長は斬り込んできた。それに対し私は、
A「まだ入学までには時間がありますので、4月までに、必ずきのこを食べれるように訓練いたします。」
営業の切り替えしのように、適当なことを口走っていた。「場も盛り上げられたし熱意も伝わったのでは!?」面接が終わり、自分は秘かに手ごたえを感じていた。しかし、嫁の方は「大丈夫だったのかしら?」と、終始うつむき、不安気な表情で帰路に着いた。
                   (つづく)

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