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【なにわ教育道】うちの幼児教育

夜泣きの激しかった長女のみーちゅー。夜だけでなく、昼間もよく泣いていた。嫁が目を離せず、家事にも影響が出るほどであった。ご機嫌対策に、様々なオモチャやぬいぐるみを投入した。そしてどうやら、ミッキーのぬいぐるみがお気に入りなことが判明した。そこで英語教育も兼ねて、ディズニーの「英語ビデオ」を購入しようと、嫁から提案があった。値段を聞いたら、ひっくり返りそうな価格であった。
「まじか💦」と表情を曇らせたところ、「中古で安いのを見つけたから。」どうやら本気だった。数日後、大量の英語ビデオが送り付けられてきた。だがこの作戦は当たった。ビデオが始まるとみーちゅーは、画面の中のミッキーに釘付けとなった。日本語もまったくわからない0~1歳の時から、毎日英語のビデオ漬けとなった。おかげで小さいうちから、映画もじっと見れるぐらいの集中力がついた。だが日本語を喋れるようになるのは、ずっと後だった。

数年後、せっかく買ったので、次女のれいれいにも、ビデオを見せた。しかし、「ミッキー」にも「英語」にも全く興味を示さなかった。長時間ビデオを見るだけの集中力もなかった。そもそもご機嫌な赤ちゃんだったので、あえてビデオ漬けにする必要もなかった。そんなれいれいは、1歳後半には喋りだしていた。こちらの話す会話も、明らかに理解している様子だった。しかも普段はニコニコしているが、自分に都合が悪いことは聞こえないフリをする知能犯であった。小さい頃から、みーちゅーがよく怒らていた光景を見てきたので、人の顔色を伺い、どうしたら嫁が喜ぶかもわかっていた。怖ろしいほど「場の空気」を読める子だった。たとえて言うなら「ずる賢いはじめちゃん」という感じのれいれいであった。
「ということは、あなたはバカボンパパね!」
嫁のよけいな一言が気になった。
                  (つづく)

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