【なにわ教育道】マネジメントと投資
会社では、売上数字と女性メンバーの育成に、かなりの パワーを割かれていた。目の前の女性たちが、日々壁にぶつかり、社会の荒波にもまれる中、
「自分の2人の娘の将来はどうなるのか?」
漠然とした不安に駆られた。だが、娘たちの教育は、 嫁に丸投げであった。当時、娘たちは幼稚園と小学生。長女のみーちゅーは、中学受験。次女のれいれいは、 小学校受験のレールを走らされていた。ちなみに自分も 嫁も中学受験組。親は会社員と公務員のサラリーマン。 家庭環境は似ていた。ちゃんと話し合ったわけではないが、 嫁は、娘たちを自分の育ったミッション系の学校に 入れたいようであった。専業主婦だったので、それを自らのミッションと考えていたのかもしれない。 いわゆる「私立のお受験ロード」。実は人生において、マイホームの次に高い買い物である。高級車が何台も買えてしまう。小学校~大学まで16年。中学からでも10年。毎年の授業料だけでなく、学校に入れるための塾代、習い事代、定期代、教科書代、給食費、部活の合宿代、大学受験の予備校代、留学費用など、途方もない額の投資になる。途中で引き返すことはできない。長い道のりである。果たして
「日本の教育にそれだけの価値があるのか?」
「子供たちは将来、幸せになれるのか?」
そんなことを知ってか、知らずか。自分の単身赴任中に、 嫁は教育費に湯水のようなお金をつぎ込んでいた。 (つづく)
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