【大事なことはプロレスから教わった③】
■得意なことで勝負する
中学受験が終わり4月になった。小学校のプロレス仲間と別れ、某私立中学の門をくぐった。公立の小学校では、自分が一番の天才で、向かうところ敵なしだった。しかし、5月の中間テストの答案が返ってきて愕然とした。みんな自分よりも、点数がよかったのだ。理由は明確で、試験前も、ろくに勉強せずに、プロレスを見ていたからであった。そんな中、学校の昼休み。みんなに「プロレスごっこをしよう!」と提案してみた。すると、かつての自分と同じで、だれもレスラーの名前や技を知らなかった。自分は気が付いたら、プロレスの知識では、圧倒的なクラスNo.1になっていた。「勉強ではかなわないけど、プロレスでは負けないぞ!」。湧き上がる自信につながった。同時に「自称天才」の称号は封印した。そして、これからは、「自分の得意なフィールドで、人生を闘っていくぞ」と、心に決めたのであった。
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