【大事なことはプロレスから教わった①】
■悔しかったこと
某港区の公立の小学校。6年生になった頃、空前のプロレスブームが起こっていた。当時の自分は、中学受験に向けて、毎日塾通い。テレビなども一切見ていなかった。学校の授業は、100点が当たり前。先生にさされて、答えられない問題はなかった。いわゆる優等生だった。
しかし、休み時間になると、プロレスごっこが始まり、教室は四角いジャングルになった。「オレはミルマスカラス!」「オレはテリーファンク!」。友達はみな、好きなレスラーを名乗り、楽しそうに技を掛け合った。しかし、プロレスを知らなかった自分は、その輪の中に入れなかった。勉強では、「自分がわからないことは、何もないのに💦」。生まれて初めての挫折感を味わい、悔しさで唇を噛み締めた。子供ながらに、情報の持つことの、大事さを思い知ったのだった。
(つづく)
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