【ハッスル運動会⑧】小力無念
３回目の運動会のショートコントは「小力のパラパラ」に決定。 人事も決まり、「小力のパラパラ・レッスンDVD」をアマゾンから取り寄せた。ちなみに今回の「小力ネタ」 は、嫁や娘たちには極秘であった。自宅では、家族が 寝静まったのを確認し、テレビのボリュームをしぼり、「小力DVD」を繰り返し再生した。パラパラは、見て いる分にはおもしろいのだが、実際にやると動きが速く、 かなり難易度が高いことに気付いた。
「これを練習なしで合わせるのは、難しいなあ。」
焦燥感と一抹の不安が私の中でよぎった。そんな中、 会社のPCに、幼稚園からのメールが届いた。
なんだろう？と開けてみると
「小力のパラパラですが、色々な方が参加される運動会 なので、刺激が強すぎるのではという意見が 多数ありました。和田野さんには、盛り上げるために色々とお考え頂き本当にありがとうございます。大変申し訳ありませんが、何か別のものに変更いだだきたく宜しくお願いいたします。（原文まま）」
小力ガールズの新人先生たちが、直前になって不安に なってしまったのだろう。ということで、「運動会小力大作戦」 は変更を余儀なくされた。なにはともあれその時点で、 運動会当日まで約１週間。
「残された時間の中で何ができるか！？」
私は冷静になって考えた。
「もうめんどくさいからあきらめてしまおうか！」
一瞬、そんな弱い気持ちにもなった。しかし、
「ちびっこたちに笑顔を！」という熱い気持ちで、 引き受けた３年目のれいれいの最後の年の運動会。 何もしないでやり過ごすことは、ありえなかった。 そして、熟慮に熟慮を重ねた結果、代案として、
当初 に検討した「なんとか戦隊ボウケンジャー」
に懸けてみることにした。
（つづく）
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