【ブッチャー物語】ブッチャー引退
2019年4月、NHKBSで、長年悪役を演じ続けていた「アブドーラザブッチャー(78)」の特集が放映されていました。しかもキャスターは松嶋菜々子さん。ブッチャーは、貧しい家庭に生まれ、「プロレスは稼げるぞ!努力しだいだけどな。」という、プロモーターの言葉を信じ、プロレス界に入りました。アメリカでは全くの無名のレスラー。白人からの人種差別にも苦しめられたそうです。そして、念願の日本に来て、「悪役レスラー」になり、フォークを使って大暴れ。日本のファンを恐怖のどん底に落とし入れました。しかし、悪役がいるから、ジャイアント馬場をはじめ日本人や、ファンクスなどの正統派が、人気が出たのです。そして、日本でも知らない人はいないほどの、有名なレスラーになりました。
プロレスでは、「正義の味方」が、勝者なのでなく、「お客さんに見たいと思ってもらえるレスラー」が勝者なのです。そんなブッチャーさんが、58年間のプロレスキャリアにピリオドを打ちました。本当は親孝行で、いい人なのに、悪役一筋。すごい人生だと思います。
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