【なにわ営業道】会議の花
入社した、R社の最初の配属は、営業ではなく「法務部」というスタッフ部門でした。いまでいう、全社コンプライアンスです。学生時代のお友達のママからは、「和田野くんが法務部なんて、R社さん大丈夫?」と大笑いされました。天下を騒がせた「R事件」の2年後の話でした。大学は法学部でしたが、体育会で「ゼミなし芳一」でしたので、なんで配属されたのか自分でも謎でした。
それはともかく、「法務部」では、毎週、業務の進捗を確認する「会議」がありました。メンバー7、8人で、進行中の社内案件の報告、共有などが行われます。新人の自分にとっては、社内の業務内容も、法律用語も全くわからず、会議は宇宙人の会話でした。当然のごとく、「しゃべらざること石のごとし」で、何も言葉を発せずに置物のように黙っていました。「これは新人が口を挟む場じゃないな?」と、勝手に忖度していました。しかし、会議の終わり際、課長から「和田野、内容わかってたか?」と尋ねられました。「いや、全然わかりません」自分は、自信満々に答えました。「バカヤロー!」それまで、あまり怒ったことのない課長から、初めて怒られました。「わからないなら、わからないって、なんで聞かないんだ。お前は給料もらっているプロだろ。会議で発言しないと、お前の存在価値はない!」と、厳しく言われたのです。それは、バットで、思い切り頭を殴られたような衝撃でした。それ以来、会議やセミナーでも、思ったことは積極的に発言するようになりました。会議では石ではなく、花になろうと!謎
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