【なにわ営業道】伝える力
「オレはおまえのかませ犬じゃねえ!」1982年、世に言う「長州革命」の伝説の名セリフである。当時プロレス界も「昭和の年功序列体制」。アントニオ猪木、藤波辰巳、長州力という暗黙の序列がある中、突然長州が、上司である藤波に反旗を翻したのである。当時の日本のプロレス界で、同じ団体内の日本人が抗争を繰り広げるというのは、ご法度だった。それ以降、長州と藤波の闘いは「名勝負数え歌」と呼ばれ、その後団体を飛び出した長州は「革命戦士」として、ファンの熱い支持を一気に受けたのである。長州の滑舌の悪さには定評があり、プロレスファンでも、何て言っているのかよくわからないにもかかわらず、「キレてないすよ」「またぐなよコラ」「テメコラタココラ」など数々の名言がある。その中でも、自分にとっての長州の名言は「オレは敵と闘ってるんじゃねえ、観客と闘ってるんだよ!」。この言葉には、長州の「プロとしての生きざま」が凝縮されており、「お客さんのためにカラダを張って闘う姿勢。」それは、自分にとっても、人生の指針になっている。言語は不明瞭でも、長州の言葉には、人を動かすチカラがあった。そんな長州が引退した。(敬称略)※長州語録 https://kaumo.jp/topic/47849
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