【なにわ営業道】関西人のプライド
大阪時代、営業帰りに小腹が空いたとき、「551の豚まん」を買いに、梅田の阪神百貨店の地下に立ち寄りました。551の売り場は、いつも長蛇の列でした。そこでは、豚まん1つから売ってくれます。そしてその場で、熱々のをふーふー言いながら頬張るのです。初めて、売り場に並んだとき、「肉まん1つ下さい!」とオーダーしてみました。店員のおねえさんは、よく聞こえなかったのか、「はあっ!?」と聞き返してきました。てっきり、ざわついてて聞こえなかったかな?と思い、「肉まん1つ!!」。もう一度、大きな声で繰り返しました。一瞬の静寂のあと、おねえさんは、「はい、豚まん1つですね!」と冷たく言い放ちました。その瞬間、自分はようやく、事態を把握しました。「しまった、これは肉まんではなく、豚まんやったんや!」気のせいか、まわりにいた他のお客さんからも、「こいつよそもんやな!?」という冷たい空気を感じました。関西人の「豚まん」に対するプライドを思い知ったのでした
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